4月 30 2013

モテる男性

Posted by admin in 所感

友人が、会社の上司に夢中になっています。
その上司に熱を上げているのは友人だけではなく、社内で女子社員に大変モテるそうです。
友人に頼んでその上司の写真を見せてもらいました。会社の飲み会のときに撮影した写真です。都会的で清潔感のある男性で、確かにモテそうな感じがします。
「外見だけじゃないんだって、他にも素敵なところがあるの」友人は、声を弾ませます。
友人が説明するところによると、彼が他の男性と違うところは、ほんのちょっとした気遣いの言葉にあるそうです。
たとえば、先日のことです。友人は、会社で会議に使う書類の束を配っていました。何人かの男性社員に配ったのですが、彼らは皆「ありがとう」と言ってくれました。ただ一人だけ、「ありがとう」の言葉にプラスして、もう一言付け加えた人がいます。それが、そのモテる上司でした。
「ありがとう、重いのに」
「重いのに」という言葉に、重い書類を持つ女性を労う意味が含まれています。女性として見られている、優しい言葉をかけてもらっているということに、友人は胸をときめかせたのでした。
他の男性社員が発した「ありがとう」の言葉の中にも、「重いのにご苦労さま」という気持ちは多少なりとも入っていたでしょう。その気持ちを言葉にして表現するかどうかの違いなのです。こうしたほんのちょっとの表現力が、モテるかどうかの境界となっているのは面白いですね。

4月 30 2013

レイトショー

Posted by admin in 所感

ときどき、映画を見に行きます。思い立ったら行動、これが私のポリシーで、映画についても「見たいな」と思ったら、すぐ映画館へ足を運びます。
まだ明るいうちに映画館に着いたとしても、直近の上映時間のチケットを買うことはほとんどありません。上映開始の遅い回、ほとんどの場合はその日の最終上映回を選んで、映画が始まるまで喫茶店で待つのが常です。最終上映回はたいていレイトショー割引があるためチケットが安い、というのも理由のひとつではありますが、それだけでありません。夜中に映画を見ることが好きなのです。夜が与えてくれる秘密めいた雰囲気が、映画に特別な魅力を与えてくれるからです。
それに、映画が始まるまで喫茶店で待っている時間も好きです。これから見る映画について思いを巡らせながら、コーヒーを飲む時間は格別です。日々せわしなく暮らしていると、たまにはぼんやりしてみたくなってきます。頭の整理をして、リフレッシュし、再びまた活動するためにも、ぼんやりする時間は欠かせません。
暗い映画館は、まるで母胎のようです。母親の胎内で育まれている赤子のように、すっかり安心して、リラックスした気分になります。そして、スクリーンに映し出される別世界に素直に驚き、感動します。映画館に出るころには、まるで生まれ変わったかのように新しい気分で、夜の街に出て行くことができるのです。

4月 30 2013

姉の願い

Posted by admin in 所感

「今度生まれ変わるとしたら、何になりたい?」
ある日、姉がこんなことを尋ねてきました。
「また人間」と私は答えました。この世に生まれ変わりというシステムがあるのかどうか、私にはわからないけれど、もし生まれ変われるとしたら、また人間がよいです。「そうしたら、また本が読めるから」
「姉ちゃんはね、猫になりたいよ」姉は目を細めて言いました。「金持ちの家に飼われている猫がいいなぁ。ずっと家にいて、居心地のいい部屋で好きなだけゴロゴロして」
そういえば、姉は家に居るときいつも居心地のよさそうなところでじっとしています。夏は一番涼しいところ、冬は一番暖かいところに陣取って、テレビを見たり携帯電話をいじったりしながらのんびり過ごしているのです。その様子はまるで猫のみたいです。
一方、私はいつもバタバタしています。お風呂の湯船に浸かったり、喫茶店でぼんやりしたりとなるべく頭を休ませるようには気をつけていますが、それは「ぼんやりしているのが好き」というよりも、「次の活動のための休養」であることが多いように感じます。姉みたいに、ぼんやりするだけのためにぼんやりできないのです。
同じ親のもとに生まれながら、この性格の違いはどこからくるのでしょう。姉と会うたびに不思議でなりません。